2020年05月30日

ハンガリーのLE TEK

こんにちは。

bttc.の田中です。

そういえば以前やってたヨーロッパのLE特集でハンガリーのLEをやってなかったので、

ここで改めて簡単にレビューしておきます。

まずは手始めに動画を



ハンガリーは1999年にNATOに2004年にEUに加盟しており、1997年以降の経済の高成長により

旧東欧の優等生と言われるほどの先進国になっております。

フォアグラの生産が盛んでルービックキューブを生み出したのはハンガリー人、歴史的にも

科学者を多く輩出しており多民族国家ゆえの豊かな文化と歴史があります。

首都ブダペストは一度は訪れてみたい都市のひとつです。

しかしながらほとんどの先進国同様、経済の高成長後の貧富の格差問題は当然ハンガリーにもあり

その問題が凶悪犯罪やテロを生み出し、結果として警察も重武装化しているという背景もあり

今回ご紹介する「TEK」はそんな背景から生まれた組織になります。




ハンガリーのLE TEK

ところで当店で取り扱っているGIS Tacticalはハンガリーの実銃用のパーツメーカーなのですが、

このメーカーの社長はTEK出身の元警察特殊部隊の方です。日本でいうところの

田村装備開発の田村社長と同じ境遇と言えます。ハンガリー版田村社長とでも言えましょうか…


ハンガリーのLE TEK

装備している武器に関しての詳しい情報が無いのですが、USP・MP5・HK416/417を装備している事は

確認しております。そのほかメーカー機種不明のスナイパーライフルや警察特殊部隊として

最低限のショットガンやグレネードランチャー等一通りの武器は当然装備しているものと思われます。

最新の動画を見てもつなぎと言いますかBDUが黒からカーキ色のようなものに更新されています。

 

この動画は警察特殊部隊の国際合同演習のものですが、オーストリアのEKO COBRA、

ハンガリーTEK、スロバキアのLYNX COMMANDO、チェコのURNA、スロベニアのRED PANTHERS,

クロアチアのMUP RHの6か国が参加している事が分かります。どの国もテロ対策には予算が組まれ

ているようで装備も充実しているように見えます。諸外国ほど頻繁に犯罪は起きませんが我が国日本も

テロ対策には潤沢な予算があてがわれているようです。


ハンガリーのLE TEK

 
ハンガリーのLE TEK

 
ハンガリーのLE TEK

ちなみに人質救出の際、犯人を銃により制圧する際に有効とされる武器は9mmなのか、

5.56mmなのか?これ結構気になりますよね。

これは一言で言えば使い方次第、という事になります。

突入する隊員が特殊部隊員であれば当然、射撃には熟達しておりどこを撃てば死ぬのか、また

どこを撃てばケガで済ませて動きを封じ込められるかを分かっています。9mmだろうが5.56mm

だろうが殺そうと思えば殺せます。ただ、相手がボディアーマーを着ていた場合、5.56mmだと

ダメージを与えやすいという事はあるかと思います。

実際にフランスで起きた事件なのですが、マクドナルドに強盗が入ったらそこにたまたまプライベートで

来ていたGIGNの特殊部隊員数名がおり、見事に制圧されてしまったという漫画のような出来事が

ありました。

その際GIGNの隊員が犯人から奪った銃で(確か?)犯人の腹を撃ち制圧したとの事ですが、

普通なら腹を撃ったら死ぬんじゃないかと思いますよね。特殊部隊員というのは、体の急所や動脈の

位置、臓器の位置などを把握しておりどこを撃てば殺せるのか、またケガで済ませ動きを抑え込む事

が出来るのかを熟知しています。そうでなければとっさの状況で人の腹を撃って殺さずに済むなんて事

はできません。フランスの警察特殊部隊は数年前のテロ以来、何かあったらすぐに相手を制圧しや

すい5.56mmが主流となっています。


ハンガリーのLE TEK

5.56mmの意外な短所として、貫通力が高い為腕や急所じゃない部分などを撃っても興奮した犯人は

撃たれた事に気付かず突進してくる、なんて事もあるようです。そして意外にも9mmも近距離で

発砲すれば身体を貫通してしまうようです。 


ハンガリーのLE TEK

警察特殊部隊員の必須要件として逮捕術やCQC(近接格闘)があります。

これから述べる事は私見も含みますが、銃器やナイフといった武器はあくまでも近接格闘の

延長線上にあり、CQCを基本として全ての行動や作戦が行われるといっても過言ではありません。

なぜなら、軍の地上戦のようなある程度の距離があっての戦闘ではありませんし、警察が遭遇する

状況というのは大体が立てこもりや建物内での捜索・戦闘など相手との間合いが比較的近い状況で

あったり逼迫(ひっぱく)した状況である事が多い為です。

犯人との間合いがあまりにも近い時、銃とナイフどっちが早く相手を倒せるかというとナイフです。 

銃というのは射撃する際にある程度の手の位置や姿勢などが必要になりますが、それに

比べればはるかにナイフのほうが柔軟に立ち回りできますし、相手を制圧しやすいです。




ハンガリーのLE TEK

軍や警察の特殊部隊員というのは通常の対応要員では対処しきれない事案に最後の切り札として

投入されるわけですから、特殊な技能・技術・知識を持っており尚且つ特殊な訓練を受けており

そういった意味での「特殊」部隊なわけです。 


ハンガリーのLE TEK

今回は警察特殊部隊の特性について少しだけ掘り下げてみました。

一般の普通の人でも警察特殊部隊の訓練を受ければ、いざという時の対処法や知識が身に付き

普段の生活にも少し役立つかもしれません。そんな訓練を普通の人でも受けられるのが

田村装備開発さんです。田村さんの宣伝というわけではありませんが、一度訓練を受けてみるのも

面白いかもしれませんね。

それではまた。



 





Posted by tatsutoshi  at 01:10 │Comments(0)ハンガリーLE

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。